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現場に出るまでにやっておきたいこと

◇学生のうちから教師と一緒に勉強できるのは幸せなことだと思う。


私の学生の時には,現役の先生が大学院に在籍していることがあった。

わからないことがあれば,いつでも聞きに行けた。

飲み会などで,教師になる上で心配なことを聞いたものである。

しかし,今思うと,もっと聞いておけばよかったと思う。

知らないことは山ほどあるのだ。

教師の仕事についてもっともっと質問しておけばよかったと今振り返って思う。

◇小学校では,新卒教師でも担任を受けもつ。

 

4月1日に,赴任の挨拶をしてから,学級担任を告げられる。

 

そしてすぐに仕事に取りかかれるかと言えば,そうではない。

 

片付け,靴箱や掲示物の整理,校務分掌の引き継ぎ,様々な拘束時間がある。

 

学校によっては,「挨拶まわり」もある。

 

「挨拶まわり」とは,地域の関係者に「今年赴任してきた教員です。よろしくお願いします。」と挨拶をしてまわるのである。

 

この「挨拶」だけで,数時間も失われることはザラにある。

 

2日目,3日目は,ほとんどが職員会議。

 

会議では,担任の仕事は何もできない。ただ座って話についていくのが精一杯というところである。

 

そして,4月6日は,始業式が待っている。

 

そこからは,戦場さながらに,次々と仕事をしていかなくてはならない。

 

もう試合は始まっている。

 

試合が始まったら,人に教えを請う時間など無い。

 

次々とやってくる仕事に,適役に,自分で,答えを出さなくてはならない。

 

◇学生のときはバイトが深夜まであるとか,テニスサークルがあるとか,研究室で飲み会があるとかで,それなりに,日々忙しく過ごしていた。

忙しいのを言い訳にして,あまり質問に行かなかったのが悔やまれる。

それに,周りを見ると,勉強している友達はあまりいなかった。

いたのかもしれないが,勉強しているようにはまったく見えなかった。

先に教師になった友人が言っていた。「勉強しなくてもいいって。何も知らないまま現場に来いよ。」

その言葉を何となく「そうなのかも・・・。」と鵜呑みにしていた。

友人の言葉を信じたまま,本当に何も勉強せず教師になった人は,苦労していると思う。

かくいう,友人も,実は苦労していたのだ。

 

現場はそれだけ厳しい。

学生のうちから教師と一緒に勉強会でもしていたら,教師になった時に余裕が生まれると思うのである。

もし学生で,今教師と少しでもつながりがあるなら,大事にしてほしい。

そして,勉強会をしようと誘ってくれる教師がいたら,奇跡に近い。

教師から誘ってくれるチャンスなど,2度もあるものではない。社会人は忙しいのだ。


 

◇ただ,教師と一緒に仕事ができる環境でなくても,自分で本を読めばよい。

 

 本には,教師の経験が詰まっている。

 

 そして,教師が身銭を切って学んだことが詰まっている。

 

 それをたったの数千円で手に入れることができる。

 

 3日ぐらいで,追体験できるのである。

 

 こんなによいことはない。

 

 本を読んで,他の教師の経験を自分のものにすればよいのだ。

 

 そのためには,本を選ばないといけない。

 

 その本には具体性がなければならない。

 

 指導案が載っているだけの本など必要ない。

 

 大切なのは,現場の経験や,具体的な授業の様子,学級経営の様子が載っている本だ。



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