古くは貝原益軒(1630~1714年)の著書までさかのぼることができます。
共通していたのは、「しつけがちゃんとしていないとダメ」ということ。
根っこの部分に、しつけがいきとどいていないと、成長がまっすぐいかないということで、考えさせられました。
◇翻って考えてほしいのです。
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教師である自分は,「子どもに教えたい生活習慣」を意識しているだろうか?
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望ましい生活習慣,それを考えたことがあるのかということです。
教師である自分が,実感として大切にしたいことです。
◇例えば,子どもにとって、大切だなと思ったことを私なりに3点挙げると、次のことになります。
(1)早く寝ましょう。
(2)朝ご飯を食べましょう。
(3)食器の片付けをしましょう。
例えば、睡眠時間をしっかりとるというようなことも、教えていないと、子どもはできません。
睡眠時間をしっかりとるためには、「早く」寝ればいいのです。
9時に寝れば、人間早く起きるものです。
「早起きをしましょう~」とよく言われますが、「早く寝れば」いいのだと思います。
9時にふとんに入れば、10時間寝ても、7時に起床となりますから。
子どもは,たっぷり寝たら,朝早く起きてくるものです。
早起きしましょうではなく,早く寝ましょうと言えば,あとは勝手に早起きしてくるものなのです。
◇朝ご飯の大切さもよくわかりました。
体にいいということもありますが、朝ご飯を食べていないと、脳が眠った状態になっているそうです。
これでは、いくら授業でがんばろうとしてもがんばれません。
ただ,朝ご飯をきちんととろうと思えば,家庭の協力が必要です。
だからこそ,懇談会でそういった話をしておく必要があります。
◇「後始末」ができる子にするのも大切だと思いました。
意外と、食器の片付けはしないものなのです。
世界3大ファンタジーの1つ、「ゲド戦記」に出てくる主人公のゲドは、物語の中で食器の片づけを必ずしていました。
ゲドは大魔法使いになった後でも、自分はご飯も作れないのだから、せめて食器の片付けと食器洗いだけでもしたいのだと語っていました。
物語の中の話ですが、外国でも、こういう後始末をするのは立派な行為だとされていたのだと思います。
ちなみに,子どもに話すときに,上のようなエピソードをつけて話すのと,そうでないのとでは,インパクトがまったく違ってきます。
◇本を読むと、様々な角度から自分の実践を振り返る機会になります。