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子どもへの対応の仕方を学ばなくては,現場で通用しない。
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◆例えば,愛着障がいという言葉を知っているでしょうか。
知っているなら,対応方法を三つほど言えるでしょうか。
ときに,愛着障がいをもつ子が,幼い子どものような姿を見せることがあります。
・教師に甘えてくる。
・わがままを言ってくることもある。
例えば,小学校6年生で,つんつんして荒れていた子が,急に幼児のごとく甘えてきて,駄々をこねたりします。
これはどういう意味をもつのでしょうか。
◆意味が分かっていない人には,ただ「状態が悪化」しているようにしか見えません。
しかし,この状態には極めて大切な意味があるのです。
実は悪化ではなく,良い方向へ子どもが成長しているのです。
◆ では,この幼児返りのごとき状態に,一体どういう「良い意味」があるのでしょうか?
残念ながら,かつてこの意味を問うたときに,即答えられる若手教師は,皆無でした。
仮に,その意味がわかったとしましょう。
では,そのとき,教師はどう対応すればよいのでしょうか。
意味と,対応とその両方を説明できるでしょうか?
◆意味も対応も,知ってみれば,とても簡単なことなのです。
でも,知らないと,「ただの悪化」にしか見えません。
対応も,自己流の,無茶苦茶になってしまいます。
困ったことに,何十年教師をやろうと,知らないと,我流の対応になってしまうということなのです。
我流で対応されると,子どもがパニックになります。
子どもにとって,困った教師になってしまいます。
◆若い教師は,絶対に,「子どもへの対応の仕方」を学ぶ必要があるのです。
しかも,「どうしてその対応をするのか?」の意味(理論)も学ぶと,鬼に金棒です。
理論と,対応の両方が示された,「子どもへの対応方法が載った本」を読んでおかないと,我流の嵐になります。とんでもないことになるでしょう
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『プロ教師の「子どもを伸ばす」極意』(明治図書)
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今からでも遅くありません。
子どもへの対応の仕方を,真剣に学ぶかどうかで,1年後が決まります。