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医者と教師の共通点

◇良い医者の定義を考えてみたい。

 良い医者は、さっさと退院させてくれる医者だ。
 
 さっさと直して、医者が必要ないようにしてくれれば一番良い。
 
 教習所と同じである。

 さっさと運転の技能を身に付けさせて卒業させてくれればよい。

 卒業が早ければ早いほど、教習所の教師は優れた腕をもっている。

 医者も同じで、さっさと病院を卒業させてくれる医者こそ、優れた腕をもっている。


◇ところが、大口をたたいた割に、また、手術が必要です。

 もう少し手術が必要です。

 また入院が必要です。

 ずっと、病院に通わせ続けるというのは、腕がない証拠である。

 さっさと病院を卒業させてくれるのが、良い医者である。

 そういう話をしたら、知り合いの医者も賛同してくれた。

 患者は弱い立場である。

 医者の言うことを聞くしかないのだ。

 もし、どうしても長引くなら、せめて、誠意だけは見せてほしいと思うのだ。

 
◇教師もまた同じである。

 将来,学校が必要なくなって,自分一人で生きていけるようになった。

 そんな子どもに育てていけばよいのだ。

教師に依存してしまうようでは困る。

学校がなければ,勉強はしないということでは困る。

 水泳だって,歌い方だって,勉強だって,何だって,教師が教えたら上達できて,自分でも頑張ろうと思えるような気持ちが高まっていないといけない。

それも,さっと上達させてくれるような,「教え方の技術・技能」を,教師がもっていないといけない。

そのことを痛切に感じる。


 教えられる子どもは弱い立場である。

 教師の方が強い立場だ。だったら、教師は教える行為に対する誠意だけは失ってはならない。

 誠意こそが、教育の何よりの出発点になるのだと思う。

 このような当たり前のことが、当たり前になっていない病院を最近立て続けに見たので、暗い気持ちになった。

 いずれ、明らかにしていくべき問題である。

 


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